にらもやしとまとの日記

さすらいのぴやの弾きのたわごとです

寄る年波のハナシ。

左手の小指と言えば、
ピアニストにとって非常に重要な役割を持っており、
特に和音のバランスを決める要でもあります。

先日とある練習の最中に、
左手の小指に違和感を覚えました。
なんと、力が入らないのです。
いつものように分散和音を弾いたり、
和音を決めたりしたいのに、
くにゃっとしてしまってどうにもいけません。
急遽隣の薬指で代用を試みたりしましたが、
速い分散和音などの指遣いが即座にハマるわけもなく、
それ以降の時間はまるで針のムシロのようでした。。

ミスタッチは普段からするのですが
(いやはやカタジケナイ。。)、
そんな程度のミスではなく、
明らかに様子が変なミスを繰り返してしまいました。
指揮者や皆さんが気に留める様子もなく粛々と練習を進めて下さって、
私は密かにかなり救われていたのですが、内心
「このまま私のピアニスト人生も終わるのかしらん。。」
などと最後まで悲しみが拭えずにおりました。

出張を終えてすぐに整形外科に駆け込みました。
で、診断。

「酷使した手の筋肉をストレッチしなかったことによる
極度の疲労蓄積」

ヨヨヨ良かった〜!!!
神経とか脳の不具合ではなかった〜!!!

そう言えば、活動自粛から明けて以降、
譜読みや練習の前後に丁寧にストレッチしていませんでした。
この機会に全身の筋肉に全力で謝ろう。
「ごめんなさいっ!!!」
50歳をとうに過ぎているのに、
当たり前にずっと動くと思い込むなんて傲慢でした。
今日は掌を広げても痙攣もなく、
全く普通に弾くことができました。

「この幸せを当たり前に思ってはいけない!」
と神様が警告をしてこられたのかもしれません。

腱鞘炎だって抱えているのだから、
一日でも長く弾くために、
もう少ししっかりいたわる事にしようそうしよう。