にらもやしとまとの日記

さすらいのぴやの弾きのたわごとです

るてえる。

という訳で、
なにわコラリアーズの演奏会が終わりました。

この日記には、
音楽以外の話題を積極的に取り上げようと思っていたのに、
気づくと演奏会報告みたいな事が続いておりますが、
シーズンな感じなのでご勘弁。

なにコラに関わるようになって、
もうずいぶんになります。
初共演は2008年5月の演奏会、
ドボルザークの「ジプシーの歌」。
そこから、
2009年5月:マーラーさすらう若人の歌」、8月:松本望「天使のいる構図」、
2010年5月:ガーシュイン「ポーギーとベス」、
2011年5月;荻久保和明「縄文」、
2012年5月:新実徳英「ことばあそびうたII」、信長貴富「虹の木」、
そして、
2013年5月:高嶋みどり「青いメッセージ」。
演奏会では、毎回ピアノ付きのステージ+アルファで共演させてもらっています。
+アルファでも、いろんな楽曲をご一緒しましたねぇ。

最初は、かなりおっかない雰囲気にビビっていたはずが、
今ではその空気が逆に心地よいくらい(?)です。

なんだか「群れ」ではなくて、
一人一人の集まりなんだな、というような。
集まっている事が安心感ではなくて、
むしろ不安定なものがずっと揺れて響き合っているような。

でも、そのやりとりこそがアンサンブルの妙味なんですもんね。
ただ指揮者のいいなりとか、
楽譜にある言葉を表面的になぞるだけとか、
決め事にうなずくばかりの練習はつまらない。
毎回の練習で、何か疑問に感じたり、
何かを新たに発見したり、
ちょっとしたスリルを味わったり、
小さくても心震えるような体験がないと、ね。

こうして私がずっとアンサンブルの世界にいられるのは、
そこを「面白いな」と思って下さる方々のお陰です。

ぴあの弾きヒラバヤシはいつも、
小さな幸せを求めてさすらっているのであります。

今日の日記のタイトルは、
蛙語で「幸福」を意味します。

「るてえる びる もれとりり がいく。
幸福といふものはたわいなくつていいものだ。
草野心平「ごびらっふの独白」より)」

皆様(そして地球様)、本当にありがとうございます。