にらもやしとまとの日記

さすらいのぴやの弾きのたわごとです

実りの季節。

先日、伊那へ向かう高速バスの車窓から、
たくさんのいがをつけた栗の木が見えました。
よく見ると道の脇にはぜた実がコロコロ落ちています。
稲も刈られてすっかり秋の景色なのでした。

仲間と歌ったり弾いたりして、
音を紡ぐ毎日。
練習を重ねるのは、
耕して種を蒔いて、
水をやったり肥料をやったりして、
大切に育てているのと同じ事ですね。

ただ、快適な環境ばかりではない。
苦労はしても、
最終的にはお天道様の言うとおり、
自分の力ではどうにもならない事もある。
汗や涙を流したにもかかわらず、
実がならなかったり、苦い実を味わう事もしばしば。

投げ出せばそこで終わり。
でも、逃げずにいろいろ思いを巡らせていると、
大切な何かに気づかされる事もあります。
次にはどんな事に気をつけて育てていこうかと悩み、
時々は美味しい実を収穫し、皆でわかち合う喜びもあって、
一生そういう繰り返しなんだろうと思います。

音楽を皆で育てているようで、
実は自分自身を育ててもらっているのかもしれませんね。

作品に、共演者に、応援してくれる人たちに、
今年も心から感謝の秋です。