にらもやしとまとの日記

さすらいのぴやの弾きのたわごとです

CD2枚同時リリース!

11月1日に、ジョヴァンニさんから、
「秋透 混声合唱作品集〜雨のあとには・野の花の色」
「魂唱(たましひのうた) CANTUS ANIMAE〜幼年連祷・くちびるに歌を・こころようたえ」
が発売となりました。どちらも指揮は雨森文也さん、合唱はCANTUS ANIMAE、ピアノは私です。

秋透さんの作品とCANTUS ANIMAEは、
実は不思議なご縁で繋がったのです。

ちょうど2年前の冬、
秋さんから私のところに突然電話がありました。
(秋さんは、私の大学の先輩にあたる方ですが、
それまで全く面識はありませんでした。)
東日本大震災を機に初めて合唱曲を書いた事、
今は関東在住で、初演を依頼したい団体としてCANTUS ANIMAEにたどり着いた事、
偶然にもピアノを弾いているのが後輩だとわかった事、
それで作曲の知り合いをたどって連絡をとってみた事などを、
穏やかに、けれど熱のこもった様子で話されました。
電話の翌日には楽譜とお手紙が届き、
雨森先生を通じて団にも話をして頂いたところ、
トントン拍子に話が進み、既にほぼ決定していた演奏会のプログラムを急遽差し替えて、
2012年夏の演奏会で「雨のあとには」が初演されました。

演奏会に向けての練習には、
詩人の鳥潟さんも一緒に何度も足を運んで下さいました。
楽譜を演奏会当日に出版したいという事もあって、
記譜上の細かな問題点やテンポの設定など、
いろんな目線で、いろんな角度から検証しながら、
音楽作りをしていったのです。
その世界を表現してもらうためには、
楽譜にどう記せばいいか。
どう記されていれば、そう受け取るのか。
意見を出し合いながら、お互いが納得できるものを探す、
その作業は、本当に興味深く面白いものでした。

演奏会当日、無事に楽譜も発売され、休憩時にはサイン会も開催、
用意された楽譜が完売となりました。
そして、
このたび2作目の組曲「野の花の色」も出版が決まったそうです。
2作品とも、じわりじわりといろんな年代の方々に歌って頂いているようで、
初演した立場としては、再演のお話があちこちから聞こえてくるのは実に嬉しいものです。

さて、もう一枚の「魂唱(たましひのうた)」の方は、
言わずと知れた名曲が収録されております。
「幼年連祷」は2013年4月の演奏会「師弟」、
くちびるに歌を」「こころようたえ」は2012年8月の演奏会「新しい音」で演奏されたものです。

もしご興味があれば、どちらもお手元に置いて頂ければ幸いです。
2枚それぞれに、詩人と作曲家、作品と演奏者、歌い手とピアニスト、演奏者と指揮者、
そして舞台と客席、いろんな「熱の交感」が詰まったものとなっております。
http://www.kamome.ne.jp/giovanni/index2.html