にらもやしとまとの日記

さすらいのぴやの弾きのたわごとです

言葉と声と心と。

谷川俊太郎さんが亡くなられました。享年92。
亡くなられる直前まで詩を投稿されていました。
私の憧れる方のお一人です。
心の根っこに何らかの苦みを常に携えながら、
表情はいつもどこかあっけらかんとしていて。

様々なジャンルの方々との対談を時々拝見しては、
いつも飄々と、でも決して冷たくなく、
独特の距離感を面白がりながら話されていて、
紡がれる言葉を興味深く思っておりました。
声の表情も言葉遣いも紡ぐスピードも、
突き放すわけではないけど、やたらと寄り添わない。
簡単に味方だと思わせない。
取り繕ってもすぐに見抜かれそうで、
少しこわくて姿勢を正されるというか。
だから認められるときっとすごく嬉しい。
残念ながらお目にかかることはついに叶わなかったけれど。

平田あゆみさんの「うたう劇場」のCDを作成した時、
お言葉を寄せて下さったことに大変感激したことを覚えています。
平田さんにお許しを頂いたので、その文章を公開します。
読んで頂けましたら幸いです。

宝物です

声に出して読んでも美しいと感じます。
いろんな作品を通して、
日本語って素晴らしいと何度も思わせて下さいました。
心よりご冥福をお祈り申し上げます。