にらもやしとまとの日記

さすらいのぴやの弾きのたわごとです

冬の入り口で。

コンクールに関わる皆さんが
三重県津市に集合していた二日間、
平林家は信州へ車で行ってまいりました。
考えてみたら、2011年青森での全国大会に出るまでは
秋のその時期に決まって林檎の買い付けに行っていたのです。
大会と同じ日に重なったり練習の日になったりして、
両親も身体を壊したりでずっと行けずにいたので、
この秋のイベントとして皆で楽しみにしていました。

秋の信州は、
山々が緑と黄色と赤のまるでゴブラン織で、
車で走っていると両側から近づいてくる様子は迫力満点!
その頂には所々もう既に雪をまとって、
関西ではなかなか味わえない景色に大興奮でした。

目的でもあった林檎の注文の時、
農協の窓口の女性が、
閉店間近の時間に駆け込んだにも関わらず
とても愛嬌があってにこやかで面白くて、
しかも色々と臨機応変に対応して下さり、
気持ちよく買い物できました。
来年もぜひこの女性の窓口で
林檎の注文手続きをしたいと思ったほどです。

そういう何でもない小さな優しいひとときが
思いのほか心に余韻を残しています。
自分の立場や主義主張を守るためには
人にストレスを与えても仕方ないと考えるのではなく、
心に暖かい光を灯すような時間を提供する、
そういう言葉遣いや行動を選び取れる、
そんな人に私もなりたいと思うのです。